2009-01-01から1年間の記事一覧
先日、稲垣美晴著『フィンランド語は猫の言葉』(講談社文庫/絶版)を再読。 今から20年前に渡芬(トフン。確かに香しい響き! ちなみに芬=フィンランド)した著者が、 フィンランド語の習得をする様子を書いた留学体験記+フィンランド文化記だ。 この本、…
「妻の貌」(08)の監督・川本昭人さんは、広島在住のアマチュアとして自身の家族を半世紀以上撮影し続けている。それらの映像を元に既に何本かの短編を発表しており、「妻の貌」はその集大成として妻キヨ子さんを中心に再編集されたものだ。 二人は昭和19年…
向田邦子『眠る杯』(講談社文庫)に、こんな文章があった。 それでなくても猫科のけだものが好きで、いい年をして動物園へゆき、ライオンや虎、チータ専門にのぞいてくるという人間だから 向田邦子は、どうやら猫派だったらしい。 なんとなく分かる気がする…
訳あって ここ2、3日、沖縄のことばかり考えている。 極めつけに、この本だ。 沖縄の登場する映画について 私が感じていたかすかな疑問が 方向性としては あながち間違いではないらしいことが分かったものの、 なんとも複雑な思いにもさせられた。 『沖縄映…
<TSUTAYAが選んだ名作100選>にも入った名作。 映画館に見にいったことが懐かしい。 公開当時は淀川長治さんも生きていたんだよなあ。ああ。 ところで今回見返して発見があったのはエンドロールだった。 <CAST>ではガイ・ピアースやテレンス・スタンプな…
大好きな横川シネマ!で、ドキュメンタリーを3本見る。 「土徳」「妻の貌」そして監督のトークショーがあった「精神」。 「妻の貌」は、広島在住のアマチュアによるもの。 細かな説明は次回にするが 葬儀や通院といった 多くの場合「悲しそう」と思われる場…
行く前に小耳にはさんでいたけれど、 モロッコは本当に一人になれない場所だった。 一人旅だったこともあるだろうが、どこに行っても声をかけられるし誰かがついてくる。 その都度意思表明し、あしらったり断ったりしないといけない。 周りに流されていると…
大好きな方からブクマをいただいて 腰が抜ける。 がんばろうと思えました。
西川美和監督の「ゆれる」を見て 後々まで心に残ったのは 兄弟である猛(オダギリジョー)と稔(香川照之)の息詰まるやりとり、 よりもむしろ 猛が幼馴染みの女性・千恵子(真木よう子)とセックスするときに口にした科白、 「舌出せよ」だった。 性描写を…
カサブランカのネットカフェで なんとなくサイトを見ていたとき ブクマとはてなスターを発見して 幸せでした。 ありがとうございました。ぺこり。
ところで、モロッコの猫は どの子も美猫です。 モロッコは 猫だらけの猫の国、 であればポルトガルは 犬の国だなあ、と 思いました。
待ちに待っていた西川美和監督の最新作「Dear doctor」を見た。 見終わって10分後に、泣いてしまった。 生死が絡み、余貴美子が出演していて、 モントリオール映画祭に出品されるということから つい「おくりびと」を連想してしまうのだけれど 技法の質も題…
スペクタクルあり、 スリルあり、 サスペンスあり、 ロマンスあり(これは私ではないけれど)、 涙あり出会いあり友情ありで 最後はコメディという、 モロッコとポルトガル+スペインでの旅行を終えて 生きて帰って来ました。 しかし、3週間の間 一滴たりとも…
『風俗の人たち』を、読んだのは久しぶりだった。多分、5、6年ぶり。 最後の風俗嬢の話を読んでいて、思わず「あ」と声に出してしまった。 インタビューから10日後に 北京ーパキスタンーコペンハーゲンーポーランドーチェコスロバキアートルコーエジプトーイ…
永沢光雄『風俗の人たち』を読み終える。 永沢光雄さんが一気に名を馳せた『AV女優』に続くノンフィクション。装幀も同じくクラフトエヴィング。確か『AV女優』は、当時内容に対して“らしくない”装幀が話題になった。何しろ私が『AV女優』を知ったのは、確か…
台所を片付け、友人が帰ってからDVDを見る。 そう。この映画の本編を見る前に見た 予告だけで 私は 泣いてしまったのだった。「一生懸命に生きようとしているあの子に 何を言うんですか!」と叫ぶ、藤竜也に、 「そうだっ 一生懸命生きてるんだよう その子は…
にんじん 新たまねぎ たけのこ ラデュッシュ 何かの間引き菜(謎) トマト ピーマンを持って 友人がやってきた。 「ねえねえ 何ができるー?」 ...挑戦だな。挑戦に違いない。 結局、たけのこご飯と 新玉ねぎのかつおぶしかけサラダ、 ラデュッシュはマヨネ…
この言葉に深く同意。 そうなのだ。ああ 分かる。 好きな人=会いたい、とは ならないのだ。会わないままで 好いていたい人もいる。 好きな相手にもよるけれど、 握手会とか サイン会に 最近はあまり行きたいと思わない。 そういうのは 結局、好きという思い…
雨の音が聞きたくて、 部屋の中の音を 全部消した。 今日は『ミルク』の予習。しかし、こちらではいつ公開されるやら。 印象に残ったのは、ハーヴェイ・ミルクと市長が殺された後の人々の反応だった。 彼らは突然の事態に呆然とし、そして 穏やかに静かに悲…
伊坂幸太郎に手を出すな。 そう前々から思っていた。伊坂幸太郎の小説は、どれも面白く、どれも魅力的、そして何しろ売れている。映画にしたいと思う人が多くいることは、容易に想像がつく。舞台は大半が日常の世界であるから、映像化のハードルが低そうだと…
とりあえず、ほっとした。 興味がある人がいるなら、お薦めできる。 要である歌も、さすが かっこいい。ちょっと二の腕が ぞくっとした。 本やレコードジャケットが きちんと作ってあって嬉しい。 ただ 伊坂さんの話だから、もっと軽やかでもいいのではない…
個人的には 前派で、一番前も大好物だ。 「何人たりとも 俺の前に座らせねえ!」だ。 つまり 前よりの真ん中あたりが、好きな席。 ただ、あまり同類に会ったことがない。私が 変なのか。 実際 前側の席は人気がないようで、 割と席が埋まっていても 前から1…
そこかしこに『スラムドッグ・ミリオネア』の雰囲気が感じられる。 凝った語り口と映像、色遣いが すこぶる好み。 「母さんは どんな奇跡を起こしたの?」 「あなたよ」
「グミ・チョコレート・パイン?」 「そう。ホラ、ジャンケンして、グーだったらグミ、チョキだったらチョコレート、パーだったらパインって、それぞれ言葉の数だけ前に進めるゲームのことよ。人生って... 生きることって、あのグミ・チョコ遊びだと思うの。…
新玉ねぎとえのきの和風パスタ。 ペンネと人参とカイワレのサラダ。 バナナのせトースト。 炭水化物過多は 自覚しているともさ。しかし、とまらぬ。 『フロスト×ニクソン』の復習として、今日は『大統領の陰謀』。本当は予習で見ればよかったのだけれど。 午…
もたいまさこ。 小林聡美。 加瀬亮。 キネ旬で「めがね」を 散々に書いたくせして この俳優の並びとヴィジュアルに そそられる。 http://pool-movie.com/ 9月公開。 (しかし、小林聡美-もたいまさこ-荻上直子というのは セットではなかったのか。ユニットの…
朝行った図書館で 貼ってあったポスターに 前を歩く人が数秒足をとめて見つめ、歩き去った。 何があるのだ、と思って 見ると、「ハーフェス」の麻生久美子のポスターだった。 私も 思わず足をとめた。そして、夜。 人は、譲れないものがないと いけないと思…
“ラテラ” 明日のイチオシ 23:00〜23:30 (TBS) 『情熱大陸』 麻生久美子 テレビ番組選びの指標のひとつ“ラテラ”で 明日の『情熱大陸』は 麻生久美子と知り がぜん やる気がわく。(何の?) 今日の映画は伊坂幸太郎原作映画強化週間につき『死神の…
初めて『風の谷のナウシカ』を見たときから、思っていたことがあった。 「巨神兵が崩れ落ちるスピードは 速すぎるのではないか」 けれど そんなこと 誰にも打ち明けることができないまま、 経つこと10年以上。 NHK『トップランナー』に庵野秀明さんが出演さ…
さすが料金1000円の日だけあって、 そして話題作だけあって、昼間というのにシネコンは ほぼ満員。 しかし やっぱり シネコンは苦手だ。 何度行っても だらだらと続く上映前の注意とか劇場の宣伝に なじめない。 システマチックな客扱いや テーマパークのよ…