今日の名言

 「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」『悲しき熱帯』レヴィ=ストロース

レヴィ=ストロースが亡くなったニュースに驚いた。 既に亡くなったと思っていたから。でもあるし、もちろん 亡くなってしまったこそそのものに。 そのくらい伝説な大きな存在、というイメージ。 文化人類学の講義の時、本を読んだ。名前も繰り返し耳にした…

「キャメラを手にしたら説明書なんか読むな。知らないボタンがあったらとりあえず押せ」松江哲明 <ドキュメンタリー監督・松江哲明の「こんなマンガで徹夜したい!」 vol.12>より

「サイゾー」web版に連載中の松江監督のマンガの記事も 毎回楽しみにしています。 http://www.cyzo.com/2009/10/post_3063.html 今回は『おいピータン!! 』。わあい。 伊藤理佐作品が家にある女の子が好きという、 松江監督が私は好きだ。 …それにしても、松…

 「私はあなたを愛してもいますね。ご迷惑かもしれないですけど」森繁久彌

NHKでアンコール放送された、森繁久彌さんと杉村春子さんの対談より。 あくまで、真面目な顔でおっしゃったところが、良かった。

「花の命は短くて 苦しき事のみ多かり」林芙美子

「花の命は短くて 苦しき事のみ多かりき」は「浮雲」の最後に示される林芙美子の詩。ただし、これはあくまで部分。 詩の中では前後があるのだ。 それを読むと、随分印象が異なるのが不思議。上の部分に続く言葉も書くと…… 花のいのちはみじかくて 苦しきこと…

「よっぽどスケベやと思う。西川美和は」笑福亭鶴瓶(『SAVVY』7月号)

西川美和監督の「ゆれる」を見て 後々まで心に残ったのは 兄弟である猛(オダギリジョー)と稔(香川照之)の息詰まるやりとり、 よりもむしろ 猛が幼馴染みの女性・千恵子(真木よう子)とセックスするときに口にした科白、 「舌出せよ」だった。 性描写を…

「性は悲しく楽しい。人間は楽しく悲しい」『風俗の人たち』永沢光雄

永沢光雄『風俗の人たち』を読み終える。 永沢光雄さんが一気に名を馳せた『AV女優』に続くノンフィクション。装幀も同じくクラフトエヴィング。確か『AV女優』は、当時内容に対して“らしくない”装幀が話題になった。何しろ私が『AV女優』を知ったのは、確か…

「会わずに好きたい人もいる」(『第三の役たたず』松尾スズキ)

この言葉に深く同意。 そうなのだ。ああ 分かる。 好きな人=会いたい、とは ならないのだ。会わないままで 好いていたい人もいる。 好きな相手にもよるけれど、 握手会とか サイン会に 最近はあまり行きたいと思わない。 そういうのは 結局、好きという思い…

「あたしはね、人生ってグミ・チョコレート・パインだと思うの」(『グミ・チョコレート・パイン グミ編』大槻ケンヂ)

「グミ・チョコレート・パイン?」 「そう。ホラ、ジャンケンして、グーだったらグミ、チョキだったらチョコレート、パーだったらパインって、それぞれ言葉の数だけ前に進めるゲームのことよ。人生って... 生きることって、あのグミ・チョコ遊びだと思うの。…

「理由なんて、愛ひとつで十分だ」(映画『プール』)

もたいまさこ。 小林聡美。 加瀬亮。 キネ旬で「めがね」を 散々に書いたくせして この俳優の並びとヴィジュアルに そそられる。 http://pool-movie.com/ 9月公開。 (しかし、小林聡美-もたいまさこ-荻上直子というのは セットではなかったのか。ユニットの…

「(譲れないものは)ないです。ないない。そんなものあってはいけないんです。多分」(『情熱大陸』麻生久美子)

朝行った図書館で 貼ってあったポスターに 前を歩く人が数秒足をとめて見つめ、歩き去った。 何があるのだ、と思って 見ると、「ハーフェス」の麻生久美子のポスターだった。 私も 思わず足をとめた。そして、夜。 人は、譲れないものがないと いけないと思…

「俺たちは奇跡を起こすんだ」(『チルドレン』伊坂幸太郎)

伊坂幸太郎の小説マイベストスリーは、『重力ピエロ』『ゴールデンスランバー』そして『チルドレン』。 本当に、面白い。そして、いい話、いい科白。 にひきかえ、 映像化されたものは 9割がたひどい出来。まともなのは「アヒルと鴨のコインロッカー」くらい…

「この人何やるんだろうって時に(ネタを楽しみに見てて)、スケッチブック出した瞬間に、俺ちょっと萎えるんだよ」(「東京ポッド許可局」第61回より)

「東京ポッド許可局」第61回“R-1ぐらんぷり”論にて。 上記の発言は、もちろんスケッチブック芸を否定しているものではない。 続いての発言は、 「バカリズムさんが北海道掴んだ時点で“あ、これ優勝だ”って気が緩んだもの」。 確かに、芸人さんが出てきて ス…

「世界で一番不幸なのは、退職した人間だ」(映画『フロスト×ニクソン』)

…私のことですか?

「人の価値は 人間性でなく 好みで決まる」(映画「ハイ・フェディリティ」)

いい映画ですよね、これ。

 園子温は今のイケてる邦画に挑戦状を叩き付けている。「お前ら、起承転で映画をおわらせんじゃねぇ!」と。/松江哲明さん(ドキュメンタリー監督)

以上、「愛のむきだし」チラシ裏より。 この松江監督の言葉、とても腑に落ちる。 確かに「起承転」とか「起承」くらいで終わる映画って、多い。 そこに余韻が残る映画もあるけれど 投げ出して終わり、という感の映画もある。 「愛のむきだし」の描き尽くされ…