2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本当に喋ってるだけの80分。それが素敵。「ビフォア・サンセット」

むかしむかし、ジュリー・デルピー主演の「ビフォア・サンライズ」、 当時のタイトル「恋人までの距離(ディスタンス)」を見た。 列車内で偶然知り合った男女が 夕方降り立ったウィーンで 翌朝の出発まで過ごす物語。 二人がウィーンの街中を歩きながら、 時…

予告で 泣く。

「英国王給仕人に乾杯!」を見に行く。 そして、 本編が始まる前、予告編2本で 早くも泣く。 見た予告は、 「スラムドッグミリオネア」と「しあわせのかおり」。 「スラムドッグミリオネア」は かっこいい曲から雰囲気のある曲へ切り切り替わるタイミングで…

中村監督は、悪くない。「チーム・バチスタの栄光」

中村義洋監督が、ちょっと気になっていた。 きっかけは「ルート225」と「アヒルと鴨のコインロッカー」。 藤野千夜の小説が原作の、パラレルワールドに迷い込んだ姉弟を描く 「ルート225」(2005)は、見事だった。 原作の“これはハズしちゃいけない”ところを …

パターンな予告。

「ホノカアボーイ」を見に行く。 ...ボーイ、どうでもいい。 倍賞千恵子が... ビーが... ああ。 しかし、映画の上映前に見た予告が 予想外に面白かった。 だって 邦画の予告の作られ方が 内容にかかわらず ほとんど同じなんだもの。 最初に ばあん!と大きな…

 三谷幸喜と三人の女

三谷幸喜の作品に、女は三人しかいない。 魔性の女と 天然の女と 戸田恵子。 言い換えると、 不可解ながらも惹き付けられる しかし 高嶺の花で手は出せない 大抵の場合 奔放で思わせぶりでセクシーな女と、 手が届いて かわいくて おばかな どっちかというと…

「新日曜美術館」、テーマは中原淳一。

大きな瞳が印象的な少女たちの絵で知られる彼を 「マルチクリエーター」としてとらえ 彼が作り出したもの・残したものが、 社会にどのような影響を与え いかに今に受け継がれているのか、を まとめていた。 19歳の時に 作っていた人形が認められ 銀座松屋で…

ジョニー・トーの凄さが分かった、気がした一本。「ターンレフト・ターンライト」

ジョニー・トー週間最終日は、「ターンレフト・ターンライト」(02)。 打って変わってのラブコメ。主演は超メジャーの金城武。 ジョニーさんが「自分の好きな映画を撮るため」に撮った部類の映画、 なのかなと思いつつ鑑賞。 ...すごい! そもそも むちゃくち…

雨は降らない。悲鳴が聞こえた。「雨のしのび逢い」

VHSに代わりDVDが普及することで、 ひそかに期待していたことがありました。 1)映画を映画館で見る以外のメディアが VHSからDVDに移行する 2)厚さが薄くなるので、レンタルビデオ店の棚に余裕が生まれるので 3)今までは入荷しなかったようなマイナーな映…

落差と人間臭さが素敵。「エレクション 黒社会」

香港マフィアの最大組織で行われる会長選挙。 新しいリーダーをめぐる騒動を描いた ジョニー・トー監督 2005年の映画。 リーダーの証となる「竜頭棍」をめぐる どたばたヴァイオレンスと ユニークな残酷シーン(...レンゲを、なあ)、 衝撃のラストシーンにつ…

前半は傑作。「WALL・E」

絵のとてつもなさ、話の凝り方、メッセージ性に感じる志の高さ.., ピクサーの水準の高さには、毎回驚かされます。 とりあえず、代金分のことは、ちゃんとある。 ですが、「ニモ」からは「うーん、いまひとつ」と思って 劇場を出ることが続きました。 ちなみ…

THE・美学「エグザイル/絆」…の前に、「PTU」

広島ではまだ公開されていない「エグザイル/絆」を 旅先で見た。 それについて書くためにも、まずは勉強。 まだ2作しかジョニー・トー監督の映画を見てないので、 今週は「ジョニー・トー週間」として4本見ることにした。 まずは「PTU」(03、香港)。 商業的…

もっと刺繍が見たかったっ「マルタのやさしい刺繍」

夫に先立たれた80歳のマルタが かつての夢を実現すべく ランジェリーショップを開く。 しかし、閉鎖的な街で、彼女の夢は受け入れられず... 「マルタのやさしい刺繍」は 80歳の女性の奮起と、 彼女に触発されて新しいことに挑戦し始める女性たちを描く 2006…