『ハーヴェイ・ミルク』1984年 監督/ロバート・エプスタイン、リチャード・シュミーセン


雨の音が聞きたくて、
部屋の中の音を 全部消した。



今日は『ミルク』の予習。しかし、こちらではいつ公開されるやら。


印象に残ったのは、ハーヴェイ・ミルクと市長が殺された後の人々の反応だった。
彼らは突然の事態に呆然とし、そして 穏やかに静かに悲しみにくれた。
集まった人々も同様。その姿に 打たれた。
“The city weeps”
彼らにとって、ハーヴェイ・ミルクがどれほど重要な存在だったのかが 伝わってくる。


主に ハーヴェイ・ミルクを知る人々のインタビューから構成されるだけに、
ラストに挿入される本人の演説が 効いていた。


希望のない人生は 生きる価値がない

希望のある人生を 人々が歩めるように、彼は力を尽くしたのに。
クローゼットを壊し、カリフォルニアをマイノリティに開こうとしたのに。


ロバート・エプスタインは『セルロイド・クローゼット』の監督だったのか。
公開当時、見たかったけれど見られなかった。見たいなあ。


瀟々と、いまだ 雨。