ジョニー・トーの凄さが分かった、気がした一本。「ターンレフト・ターンライト」


ジョニー・トー週間最終日は、「ターンレフト・ターンライト」(02)。
打って変わってのラブコメ。主演は超メジャーの金城武
ジョニーさんが「自分の好きな映画を撮るため」に撮った部類の映画、
なのかなと思いつつ鑑賞。


...すごい!


そもそも むちゃくちゃなラブストーリー。
でも、オーバーで香港チックなラブコメかな? などと
自分なりに世界観を飲み込めば ツッコミながら充分楽しめる。
ロマンチックな小道具も効果的。
クレーンを利用した 片時も止まらない画面も
小さな物語にスケール感を与えていて 面白い。
90分という長さも、相変わらず素敵。


しかも、あのオチ!
見ていて、崩れ落ちましたが
...いやいや 凄い映画でした。


「左と右」の対比を散りばめることを忘れず、
カメラを高い位置に置いて
葉の間に人物を配すなどの 画の作り方は好きだし、
部屋の中とか服なんかも 面白いし、
サービス精神たっぷりに物語が展開したりと、
これでもかと 楽しませてくれる映画。


人の恋愛など
単に描いているだけでは つまらないと思ってしまう
私にとっては、
なかなか楽しめる一本でした。


ちなみに、「ターンレフト・ターンライト」の金城武
「K-20」の 何倍も いいと思う。