杉村春子を発見した日
映画をそれなりに見ているものの、なかなか感想などを書くまでに至らなくて悔しい。
この数週間ほどに観られらたものを、挙げてみてもいいですか。公開年など書かず、乱暴で失礼。
- 「ヴェルサイユの子」
うーん…。
うーんうーん…。私にとっては、恐れていた内容。
有名人を描く映画って、描くことに満足してしまう作品が多いように思うのです。
- 「女囚701号 さそり」
さそりのキャラの立て方が見事。髪の毛、目の使い方。見てる間中、園子温監督の「愛のむきだし」を思い出してた。
「愛のむきだし」の中にいて「女囚701号 さそり」のさそりは、西島隆弘の扮した<さそり>だけじゃなくて、満島ひかりの中にもいたんだと気が付いた。
面白すぎる。特にvol.1。日本語頻出&エンドロールの梶芽衣子の歌フルコーラスで、まるで日本映画。
でもvol.1においては時系列の組み替えの意味が、私の読み取り不足でちょっと見えなかったので、出直します。
特に「代理戦争」が面白かった。
「頂上決戦」は、話として、主人公の菅原文太が殆ど途中退場なのに、存在としては一番かっこいいことになっているのが面白い。
成瀬巳喜男監督作品を、スクリーンで見られた。
私にとっては、高嶺秀子も原節子も素敵だったけど、杉村春子を発見した作品群になった。興味津々。調べてみたくなる。
- 「空気人形」
「誰も知らない」の時にも思ったけれど、是枝監督は何でこんなに辛さや哀しさや孤独を美しく描いてしまうんだろう。罪に近いよ。
こんなに美しいなら、辛い目にあいたいとすら思ってしまう。
これは、もう一回見ないと。ペ・ドゥナがめちゃくちゃ魅力的。物語として成功しているとは思えないのだけれど。
- 「のんちゃんのり弁」
小西真奈美くらいかわいかったら再就職なんて簡単だと思うのだけれど(と、無職の私は羨ましく思うのだった)、
この映画の彼女は不思議に“そこそこ”だった。ある意味、すごい。
おいしそうだし、楽しいし、元気が出るし、この映画が果たすべき役割はきちんと果たしているエライ映画。
帰り道、海苔買って帰りました。以来ずっとのり弁作っています。
会社帰りにみてほしい。絶対だぞ!
- 「パイレーツロック」
個人的にとっても信頼しているWorkingTitleの映画だけに、感じはすごくいい(←これって、すごく大事なことだと思う)。
でも…長い!
もう一度見ると印象変わるかもしれないけれど、<音楽の力>というよりも<船の上の人間たち>の話のような印象。
海に漂うレコードのシーンは、すごく好き。クェンティンが、すごく好き。
「リトル・ミス・サンシャイン」よりも、地味で現実的。それだけに実用度高し。
短めでスパッと終わるところも、会社帰りの女子におすすめ。
- 「イングロシアス・バスターズ」
やっぱりすごいな、タランティーノは! なんでこんな<ドラマな瞬間>をつくり出せるんだ!!
それ以外の意味でも、この映画はすごい。「ここまでしていいの?」と、こっちが周りをキョロキョロしちゃうくらい、すごい。
いいんだろうな、ここまでしても。ここまでしちゃったんだもん。
- 「ハッピー・フライト」
綾瀬はるかがかわいいから、いいと思います。「JIN」は思いがけず面白い上に、綾瀬はるかもかわいいから、いいと思います。
……やっぱり杉村春子かなあ(まとめ)。
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