観た後は、珈琲の味が変わります。「おいしい珈琲の真実」

大都市で飲むトールサイズのコーヒー、一杯330円。
アフリカのコーヒー農家に支払われる対価、約3円。
どうしてこんな妙なことが起きているの?


大手企業がコーヒー市場で取引して価格を決めるため、
回り回ってコーヒー農家への対価が考えられないほど低いという真実。
普段コーヒーを飲んでいるだけでは気付くことが出来ない
世界に存在する驚きの矛盾を教えてくれる、ドキュメンタリー。


「いのちのたべかた」を思い出す、食べ物ドキュメント。
何より、貧しいエチオピアの人々が
なけなしのお金をはたいても
子どもたちの学校を作ろうとする姿に、胸を打たれました。
発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入する」、
フェアトレードしなくちゃ!と、思わされます。
映画の最後で「取材に協力してくれなかった企業」として
大手コーヒー会社の名前を挙げるところに、にやり。


でも、エンドロールの最後の最後で
「詳細はwebで」という文字が出てきたときは
のけぞりました。
ええええ。映画は、webサイトへの導入?
ちょっと、がっくりきてしまいました。
「未知のことを教えてくれる」というのは
映画の一つの役割であるとは 分かっていても。


本音を言えば、
物語性が 強いわけではなく
映画としては いまひとつかなあと 思ってしまいましたが、
知ることは、大事。
自主上映も盛んなようで、嬉しいことだと思います。


…でも確かに、サイトにはいろいろ情報もあり、楽しい。
デザインうまいなあと思います。



●広島では横川シネマで、少なくとも2008年10月3日まで
ながーく上映。


●しかも、好きなお店「ヲルガン座」主催の
深夜の上映会もあります。すてきすてき。