楽しいけど… 長いよ?「SATC」

すごい。
こんなに あけっぴろげに 日本で
「SEX」という単語が連呼されたことが
今まで あっただろうか。
でも 映画のタイトルになるとOKなんですね。
王様のブランチとか見てて、思いました。
スマステで慎吾ちゃんも言ってました。
「だって、“SEXと街”ですよ!」


きっちり仕事してる映画。
かっこいいタイトルバック、
きらびやかなファッション、
華やかな展開、
赤裸々かつ下品な会話、
きわどいシーン などなど
テレビシリーズを見てきた人の期待に きちんと応えている。
女の人たちが誘い合って見に行くのに、ぴったり。
4人が ぴちぴちしているのを観るのは
楽しかった。


でも、1度見れば じゅうぶん。


主人公の結婚というストーリーで ひっぱるには 長すぎるし、
“テレビドラマ”という印象は 最後まで 拭えない。
うすっぺらい。


…これを見て、ちょっとがっくりした。
SEXをセンセーショナルに扱っていても、
SATCは 従来の恋愛観や結婚観を
くつがえさない。
ゲイの友人がいても、自分たちは性的マジョリティだし、
奔放なことをしていても
その根っこにあるものは 驚くほど古風。
結局はこんなものなのか。
きわどいシーンやあけすけなトークを楽しみにしている女性たちも
結局は おさまるところに おさまりたいのか。
はあ。


なので 私の期待に応えてくれたのは
サマンサだけ。
これからも がんばってくれ。